親が認知症になる前に! 実家を守る「家族信託」の進め方
- モリヤキミヨシ

- 2025年12月29日
- 読了時間: 4分
こんにちは!
不動産業界に身を置いて20年超、私も気づけば50代半ば。
最近は同世代の友人から「親の家、どうすればいい?」という
相談を受けることが本当に増えました。
今回は、最近よく耳にする「家族信託」について、
難しい専門用語を抜きにして、同じ目線でじっくりお話ししたいと思います。
「親が認知症になったら、実家は売れなくなる」という話、
聞いたことはありませんか?
実はこれ、本当なんです。
放置すると大切な資産が「凍結」されてしまうリスクも。
この記事では、50代が今すぐ知っておくべき「家族信託」の仕組みを
分かりやすく解説します。将来の不安を安心に変えるヒントを
一緒に見つけていきましょう。
親の認知症で「実家が売れない」という現実
まずは、一番大切で少し怖いお話から始めます。
「親が認知症になると、親名義の不動産は売却ができなくなる」
というのが、日本の法律の現実です。
なぜなら、不動産の売買には「本人の意思確認」が
絶対に必要だからです。
もし認知症で判断能力が不十分だと判断されると
たとえ子供であっても勝手に実家を売ることはできません。
知っておきたいデータ:認知症の現状 厚生労働省の推計によると、2025年には65歳以上の「5人に1人」が認知症になると予測されています。つまり、どの家庭にとっても他人事ではないのです。 (出典:厚生労働省「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」)
もし施設への入居資金が必要になっても
実家が売れなければ資金を工面できず、
家族が持ち出しで負担することになりかねません。
これが、今私たちが向き合うべき「不動産の凍結リスク」です。

家族信託は「家族でつなぐバトン」
そこで最近注目されている解決策が「家族信託」です。
一言でいうと
「親が元気なうちに、不動産などの管理権限を子供に託しておく仕組み」
結論: 家族信託を結んでおけば、親が認知症になった後でも、子供の判断で実家を売却できます。
理由: 契約によって「管理する権利」が事前に子供へ移っているため、売却時に親の意思確認が不要になるからです。
具体例: 例えば、80代のお父様が自宅で一人暮らし。今は元気だけど、将来施設に入るかもしれない。そんな時、あらかじめ息子さんと「家族信託」を結んでおけば、お父様が介護施設に入り、判断能力が落ちた後でも、息子さんが適切なタイミングで実家を売り、そのお金を父の介護費用に充てることができます。
結論: つまり、家族信託は「親の意思」と「家族の平穏」を守るための、最強の事前準備なんです。
50代の私たちが今、動き出すべき3つのステップ
「重要性は分かったけど、何から始めればいいの?」と
思いますよね。同世代のあなたにアドバイスしたいのは以下の3ステップです。
1. 「もしも」の時の話を、世間話から始める
いきなり「契約しよう」と言うと角が立ちます。
「最近、友達が親の家の管理で苦労しててさ…」と、
テレビのニュースやこの記事をきっかけに
親御さんの本音(将来どうしたいか)を聞いてみてください。
2. 資産の現状を把握する
実家の名義はどうなっているか?
預貯金はどのくらいあるか?
家族信託は不動産だけでなく預金も対象にできます。
「親を助けたい」というスタンスで、情報を整理しましょう。
3. プロの目を入れる
家族信託は非常に自由度が高い分、契約書の作り方一つで
税金が変わることもあります。
司法書士や、家族信託に詳しい不動産会社など、
実績のあるプロに早めに相談するのが一番の近道です。
将来の「困った」を今の「安心」に変えよう
今回は、親の認知症対策としての「家族信託」についてお話ししました。
ポイントを振り返ると:
認知症になると、実家は売れなくなるリスクがある
家族信託は、元気なうちに「管理のバトン」を渡す仕組み
早めの準備が、親の介護費用と家族の生活を守る
50代は、自分の老後と親の介護、両方に直面する世代です。
でも、今のうちに仕組みを知って動いておけば
将来「あの時やっておいてよかった」と思える日が必ず来ます。
大切なのは、「親が元気なうちに」一歩踏み出すことです。
この年末年始に帰省してご両親に会う方も多いと思います。
聞きづらいことですがお元気なうちにお話ししてみてください。
認知症の症状が出てからでは間に合いません。
「うちの場合はどうなるの?」「具体的にいくらかかるの?」
そんな不安や疑問をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
あなたの家族に寄り添ったアドバイスをさせていただきます。




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