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【小田原・実家の終活 シリーズ第1弾】小田原の空き家は「7軒に1軒」?数字で見つめる実家のリアルと、最初の一歩

  • 執筆者の写真: モリヤキミヨシ
    モリヤキミヨシ
  • 4月14日
  • 読了時間: 4分


「うちの実家、今は親が住んでいるけれど、将来はどうなるんだろう……」

「最近、近所に空き家が増えてきた気がするけれど、小田原って大丈夫なの?」


そんな漠然とした不安を抱えながら、日々の忙しさに追われている方は多いのではないでしょうか。


こんにちは、シニアライフ リアルティ株式会社の代表、森谷(もりや)です。 私は宅建士として不動産を扱う傍ら、お掃除職人として現場で汗を流す毎日を送っています。私が見つめているのは、書類の上の数字だけではありません。実際に空き家となったお宅を磨き、その家が持つ「物語」に触れてきました。


今回から始まる「小田原・実家の終活」シリーズ。第1弾は、小田原市が発表している最新の調査データをもとに、この街の「空き家のリアル」を紐解いていきます。

1. 小田原市の空き家率は15.5%

決して他人事ではない「7軒に1軒」の現実


小田原市の最新調査(令和5年3月改定の空家等対策計画)によると、市内の空き家数は14,240戸。空き家率は15.5%に達しています。


これは全国平均(13.6%)を上回る数字であり、街を歩けば「およそ7軒に1軒が空き家」という計算になります。小田原駅周辺の活気とは裏腹に、住宅街では静かに空き家が進行しているのです。 (出典:小田原市空家等対策計画 第1章)


なぜ小田原で空き家が増えているのか?


その大きな要因の一つが、世帯構造の変化です。

小田原市では「65歳以上の単身世帯(一人暮らし)」が13,382世帯(令和2年国勢調査)となっており、全世帯の16.5%を占めています。


将来的に空き家になる可能性が高い、いわば「空き家予備軍」が、私たちのすぐ隣にこれほど多く存在しているのです。



2. 所有者の本音。「売りたい」けれど「動けない」3つの壁


小田原市が空き家所有者に対して行ったアンケート(令和3年度実施)では、非常に興味深い結果が出ています。「今後、空き家をどうしたいか?」という問いに対し、約45.6%もの方が「売却したい」と考えているのです。


売る意思があるのに、なぜ空き家は減らないのでしょうか?そこには「3つの壁」が見えてきます。


① 心理的な壁:物置として必要(20.0%)

「親の遺品がそのままになっている」「まだ使うかもしれない」という思いです。片付けが進まないことが、活用への最大のブレーキになっています。


② 経済的な壁:取り壊すと固定資産税が高くなる(14.0%)

家を解体して更地にすると、土地にかかる固定資産税の優遇措置が受けられなくなり、税金が最大6倍に跳ね上がるという「逆転現象」が、放置を助長してきました。


③ 未来への不透明な壁:将来、自分や親族が使うかもしれない(10.0%)

明確な予定はないけれど、なんとなく残しておきたい。この「とりあえず」の判断が、10年、20年という放置期間を生んでしまいます。

(出典:小田原市空家等対策計画 意向調査結果)


「思い出の詰まった家をどうするか、すぐに決断するのは難しいものです。でも、放置すればするほど、家は傷み、価値は下がっていってしまいます」



3. 「お掃除職人」が見た、家を蘇らせるための最初の一歩


管理が止まった家は、湿気がこもり、庭木が荒れ、一気に元気を失います。そうなると、所有者の方は「もう見たくない」という心理になり、さらに放置が進む……。この悪循環を断ち切るのが、私たちの「お掃除」です。


窓を開けて風を通し、床を磨き、庭を整える。 たったこれだけのことで、家には再び「呼吸」が戻ります。不思議なことに、家が綺麗になると、ご家族の間でも「この家をどう活かそうか?」という前向きな会話が生まれるのです。


小田原市の調査でも、空き家を放置する理由として「手間をかけたくない」という声がありました。しかし、「清潔感」を保つだけで、その物件の市場価値は劇的に向上します。

「まずは、お庭の草むしりや、郵便受けの整理からでいいんです。家を磨くことは、家族の未来を整理することに繋がります」



次回予告:法律が変わった?「相続登記の義務化」とは


次回の第2弾では、いよいよ避けては通れない「法律と税金」の話をします。 2024年4月から始まった「相続登記の義務化」や、放置すると税金が上がる「管理不全空家」の新制度について、わかりやすくお伝えします。


🎁 公式LINEで「空き家管理チェックリスト」を配布中 「うちの実家、放置しても大丈夫?」と不安な方へ。国土交通省の資料に基づいた「管理チェックリスト」をLINEでお送りしています。

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シニアライフ リアルティ株式会社 代表取締役 森谷 (宅地建物取引士・お掃除職人)

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