遺言書を書く前に。「この家、どうしたい?」から始まる、家族への一番優しい贈りもの

更新日:8月3日
こんにちは。「シニアライフ リアルティ株式会社」代表の森谷公善です。
「そろそろ遺言書を……」と考えたとき、多くの方が「何を書くか」「どの形式にするか」といった“手続き”に意識が向いてしまいがちです。
でも、私がお伝えしたいのは、その前にある「家族との対話」の大切さです。
遺言書を一人で机に向かって書くよりも、お子さんたちと「この家のこれから」を一緒に話すこと。実はそれこそが、相続を円満に進めるだけでなく、親御さん自身のこれからの暮らしを豊かにする一番の鍵なんです。

1. 不動産は「分けられない」からこそ、事前の言葉が必要
なぜ、家族での話し合いがこれほどまでに重要なのでしょうか。 それは、不動産が「金銭のようにきれいに分けられない財産」だからです。
預貯金であれば、相続人で1円単位まで正確に分けることができます。しかし、実家は一つしかありません。
もし事前の話し合いがないまま相続が発生すると、残されたお子さんたちは「誰が住むのか」「売るのか」という正解のない問いに立ち往生し、時にはきょうだい間で意見が食い違ってしまうこともあります。
そんな迷いを残さないために、元気なうちに「私はこう思っているけれど、あなたたちはどう思う?」と本音を共有しておく。その一歩が、家族の絆を守る何よりの備えになります。
2. 「話すこと」で広がる、これからの人生の選択肢
家族で話すことのメリットは、手続きが楽になることだけではありません。お子さんたちの考えを知ることで、親御さん自身の「これからの生活資金」にも新しい選択肢が生まれるのです。
例えば、お子さんたちが「自分たちの生活基盤は別にあるから、家を引き継ぐことにはこだわらないよ」と言ってくれたなら、どうでしょうか。
リバースモーゲージの活用:自宅を担保に融資を受け、住み続けながら生活資金を確保する。
売却して住み替え:家を早めに整理し、より便利なマンションや施設へ移る資金にする。
「子供に遺さなければ」という思い込みから解放されることで、自分たちの老後をよりアクティブに楽しむための道がパッと開けることもあるのです。対話は、家族みんなの未来を明るく照らす光になります。
3. 話し合いは、親としての「責任」であり「思いやり」
「相続の話なんて、子供に嫌がられるかも」と躊躇される方もいらっしゃいます。
でも、実は「家の未来をどうするか」を提示してあげることは、親としての最後の大切な「責任」であり、最大の「思いやり」だと私は考えています。
何も決まっていない状態は、残された子供たちにとって大きな不安の種になります。あらかじめ親としての意思を伝え、子供たちの考えを聞いておく。
そのプロセスがあるからこそ、子供たちは後悔することなく、あなたの想いを受け継ぐことができるのです。
話し合いのきっかけが掴めないときは、ぜひ私と一緒に「実家みがき」から始めてみませんか? 掃除をしながら「この家、将来はどうしたい?」と切り出す。プロの手で家がきれいになっていく清々しさの中でなら、重い話も不思議とスムーズに進むものです。
まとめ:隣で一緒に、ゆっくり考えましょう
遺言書は、家族で話し合った「安心」を形にするための、仕上げのスタンプのようなものです。
大切なのは、今の暮らしを楽しみ、未来の不安をなくすために、テーブルを囲んで言葉を交わすこと。
その時間は、どんな財産よりも価値のある「家族の思い出」になります。
「自分の想いも大切にしたいけれど、子供たちにも苦労させたくない」
その温かい葛藤を、ぜひ言葉にしてみてください。
もし、客観的なアドバイスが必要だったり、リバースモーゲージなどの仕組みを詳しく知りたかったりしたときは、いつでも私を呼んでください。
不動産と清掃のプロとして、あなたの家族が笑顔で未来へ進めるよう、全力でお手伝いをさせていただきます。
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【この記事を書いた人】森谷公善(もりやきみよし)

(資格等)宅地建物取引士/全日本不動産協会空き家応援会員/現役ハウスクリーニング職人/認知症サポーター/ジェロントロジーマイスター(取得中)(略歴)1970年5月 神奈川県小田原市生まれ/2003年4月 神奈川県の不動産、建築の地元中堅会社勤務/2024年8月 シニア特化型不動産会社「シニアライフリアルティ株式会社」創立、代表取締役。 (趣味)ウクレレ、落語鑑賞、林道ポタリング、アルコールインクアート等




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